きせつのおはなし season story

夏のこどもの皮膚の病気

こどもたちにとって楽しいこといっぱいの夏ですが、肌を露出させるので外界からの刺激を受けやすく、皮膚のトラブルが最も多い時期でもあります。

できるだけ防げるように簡単な注意点をあげてみました。

 

 

あせも

汗をかいたらシャワーを浴びて、きちんと水分をふきとりましょう。かゆみがある場合、ひっかいてしまうととびひの原因になります。 適度にクーラーを使って夜寝ている間にかかないようにしてあげてください。

赤み・かゆみが強いときは早めの受診をおすすめします。

虫刺され

蚊・ダニ・犬や猫からのノミなどいろいろな原因があります。 軽いものは洗い流して、市販のかゆみ止めで様子を見て大丈夫と思います。かゆみを止めてひっかかないようにしてとびひを予防することが大切です。

腫れてきたり、かゆみが強かったりしたときはすぐに受診してください。ムカデ・蜂などは治療が必要です。また稀ですがツツガムシのように後から症状がでるものもあります。

山など草木の多いところにいくときは長袖・長ズボンでいきましょう(これは大人も同じです)。虫よけスプレーも上手に使いましょう。

 

とびひ

あせもや虫刺されなどをひっかいているうちに細菌感染を起こしてしまうと、そこを触った手や爪に細菌がついて、全身のあちこちに広がります。とびひかなと思ったら、できるだけ早く治療を受けましょう。プールには入らないほうがいいでしょう。

植物かぶれ

子供たちは地面に近いのでさまざまな植物に触れる機会がおおいです。有名なのはウルシやハゼノキです。ウルシかぶれは激しい皮膚炎を起こすことがあるのでご注意ください。

やはり野山へは長袖・長ズボンをおすすめします。

 

日焼け

お子さまにもぜひ日焼け止めを塗ってあげてください。大きい子は外で遊ぶ前に自分で塗る習慣をつけましょう。

汗をかいたら流れてしまうので塗り直しが必要です。

海水浴などで日焼けしてしまったときは,流水で冷やししっかり水分補給してあげてください。

症状がひどいときは皮膚科へ。

海水浴による皮膚炎

クラゲに刺されたときは海水で洗い流し、触手がまとわりついているときはゆっくりはがしてください。

決して砂でこすったり水道水で洗わないこと。これはクラゲの刺胞が破れ、毒がまわる恐れがあるからです。気分が悪くなったりしたときはできるだけ早く受診してください。

また、水着のなかに入り込んだプランクトンが原因で皮膚炎をおこすこともあります。

泳いだあとはしっかりシャワーをあびましょう。

 

頭じらみ

お子さんが急に頭をかゆがりはじめたら頭じらみを疑って髪の毛を観察してあげてください。白っぽいふけのようなものがついていて、指でこすっても簡単に取れないようなら頭じらみの可能性があります。シャンプータイプの殺虫剤で手軽に退治できるのでご安心ください。ただし、ご家族全員念のため治療をしたほうがいいでしょう。

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